サービスのご案内

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ご提供サービス

船底清掃水中ロボットによる定期的な船底清掃

ドライドック出渠後、船底はすぐに被膜に覆われます。

この被膜が微生物の付着に好適な新たな被膜に成長し被膜上に微生物(棒状のバクテリア)が付着します。

この初期バクテリアは栄養を得て新しい細胞を作り出し強固な付着がおきます。この状態が進むと棒状・繊維状のバクテリアや珪藻などの微小藻類、原生動物等の単細胞微生物の付着・海藻の配偶体の付着状態となります。

​これに続く段階はこれまで発達した微生物被膜(スライム層)の増殖過程であり多細胞生物が付着する前段階で海水中の船体が緑色に見えるほど発達します。このステージを micro biofouling といいます。

micro biofouling が進行した状態を macro biofouling といい目視で確認可能な多細胞生物(フジツボ、ゴカイ類、大型海藻類)の付着・成長が生じている段階です。macro biofouling が発達するにつれ付着生物群集はより複雑にしかも立体的になるためエビ、カニ類、ヨコエビワレカラ類や巻貝など通常では船体に付着できない生物が空間を利用して棲息するようになります。

macro biofouling を構成する大型の多細胞生物の付着の要因は、スライム層が大型の多細胞生物の浮遊幼生にその付着を容易にする足場を与えこの幼生に食餌を供給し且つ防汚塗装の表面を覆うことにより防汚成分の溶出を阻害し防汚効果を弱め多細胞生物の付着を容易にしているからです。

すなわち macro biofouling は micro biofouling が遷移した次の段階です。
見方を変えると 「micro biofouling が生じていない限りmacro biofouling の段階は原理上発生しない」    ということです。

弊社の水中ロボットは、このmicro biofouling段階での船底付着物クリーニングを仕様として開発致しました。ドライドック出渠後micro biofouling のステージでの定期的な船底清掃を実施することが出渠後の状態をキープすることにつながります。

船体の汚損状況は、航路、気象、海象、防汚塗装の種類・塗装の厚み等の条件により船舶個々に相違がみられます。

適切な時期に適切な船底清掃を行えるようにお客様と一緒になって船体観察を行っております。

船体塗装に影響を与えない清掃

中国塗料様のご協力頂き、塗膜に影響のない柔らかい清掃用ナイロンブラシ・ナイロンブラシの形状・適切な回転速度、押しつけ圧等を総合的に検証・開発しロボットに装着して清掃を行っています。

防汚塗膜の上に薄くスライムが覆った状態でもこれを除去することで3%以上の燃料消費量の向上がみられ且つ正常な防汚塗料の効果も発揮できます。

塗膜に影響を与えない清掃という事は裏を返せば汚損度が進んだ船体は
このブラシを装着したロボットでは汚れは取れないという事です。

フジツボが付着した船体でこれを除去すると塗膜まではがれてしまいます。
適宜の清掃時期を逃さないようご提案しております。

船体付着物の回収

ロボットに船体付着物回収装置(特許)を装着し船底清掃時に発生する付着物を回収し産業廃棄物として適正に処理を致します。

この装置により各諸官庁の作業許可も得ることが可能となっています。
*海上保安庁とロボット製造会社㈱キュー・アイとの共同特許取得。

又、ダイバーによるプロペラ等の清掃時には、シート等を海底に敷き
取り除いたゴミを回収し産業廃棄物として適正に処理をしております。

同じ船舶でも常に同じ側に接岸している場合は、海側船側と岸壁側船側とでは太陽光線による影響も異なり汚損度も異なっております。

特に水線下1~2m位の部分が顕著に汚損がみられますので状況に応じロボットの負荷を変え清掃を行っております。

何処でも出張し清掃を行います。

小型軽量のロボットを搭載した車両を運行し日本全国お伺いいたします。

車両には対象船舶及び付近の船舶及び作業者等の調整監督を行う者1名、ロボットのオペレート要員2名(内1名は地上と水中ロボットをつなぐ光電気混合ケーブルさばき要員)合計3名で移動しております。

通常は荷役作業の邪魔にならない対象船舶付近の岸壁上に車両を配し社内に装備した監視装置を見ながらロボットを操作いたしますが岸壁上に制限がある場合は、作業船を用いて海側から対象船舶に近づき清掃を行うこともできます。

又、ポンツーンや対象船舶に横付けした船舶に機器を小運搬し作業をすることもできます。

毎回事前に港湾・埠頭・岸壁・荷役等状況に応じて適宜関係者と打合せの上施工方法を計画し関係各位に周知し施工を行っています。

船底の観察業務

ロボットには前後に各1台カメラを搭載してありこのカメラを使用して船体観察を行っております。

通常は、地上部に設けたモニターをお客様に見ていただきながらご指示の通りロボットを移動しお客様と一緒に観察を行います。

またカメラ映像は動画として記録してあり動画データをお客様へ提供いたしております。

水中の3次元を浮遊するROVと異なり弊社のロボットは船体に張り付いて移動する為安定した映像がご提供できます。

船尾後部からのスクリュー映像も鮮明に映し出すことができます。

又、船底部に装着してある観測装置等の観察の場合特に最善の注意を払ってロボットを操作し対象装置の状況が把握できるよう撮影しております。

就航船だけでなく新造船も効果あり

造船所での船舶建造では進水後かなりの時間をかけて艤装を行っております。ドライドックで船体の防汚塗装を行っても進水後の時間の経過とともに船体汚損は進行していきます。

その年の季節・気象・海象にもよりますが公試に影響が出ないようにロボットによる船底清掃を行い船体抵抗を減らす処置を行います。

船舶の種類にもよりますがLNG船などは特に進水から公試までの期間が長く かなり汚損が進んでいるケースが見受けられます。

状況に応じブラシの選定・清掃速度等に配慮し日数に余裕を持ち施工にあたります。

船底清掃水中ロボットシステム構成図

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